北帝連―Taiju×shinobu編
そこから俺たちは十分ほど暴行に遭い、ガードする気力すら無くなるくらい殴られ続けていると、相手はようやくスッキリしたらしく、跨がっていた俺の身体から立ち上がった。
「警察にチクッたら分かってんな?
北中の野球部って事は割れてんだから、俺らが捕まった所で仲間がスグに向かうからな」
「‥‥‥‥」
地面に倒れ込んだまま、腫れあがったマブタで忍の方を見ると、俺と同様、酷い暴行によりグッタリと倒れ込んでいた。
「行こうぜ、ヒロト」
「気に食わねえな、こいつの目。
最後までガンくれてやがった」
「ほっとけ、行くぞ」
二人はそう言って単車のエンジンを掛けると、そのままこの場から走り去った。
「‥‥‥」