北帝連―Taiju×shinobu編
翌日。
忍は学校へは出て来なかった。
(病院行ったのかな‥)
なんであんなバカな事をしてしまったんだろう。
ケガをしたのが自分だけならまだしも、よりによって忍を巻き込んでしまうなんて。
「先生、忍から何か連絡は」
「西岡くん?なんか病院行ったみたいだけど、今日は休むって」
「‥そうですか」
新人戦の真っ最中。何よりここからは一試合一試合が忍の将来に関わる重要な時期。
来年の夏、俺たちが引退するまではたったの10ヶ月しかないのだから。
「楢崎、西岡から何か聞いてないか」
「あ‥いえ、何も‥」
「そうか」
今はとにかく、忍のケガが大丈夫な事を祈るしかない。
「‥‥‥」