北帝連―Taiju×shinobu編
「なあ、忍ホントに大丈夫なのか?」
部活で外周をしている最中、雅紀が隣に並んで来た。
「大丈夫‥だと思うけど‥。なんで?」
「腕痛めたからって、野球バカのあいつが見学もせずに帰るっておかしいだろ。
朝から変によそよそしいし」
「‥‥‥‥」
紫色に腫れあがるくらいだから、一日や二日で治るとは思えなかったし、家に帰ってシップを張り替えたりしないといけないのだろう。
俺は単純にそう考えていた。
「‥試合も近いし、家で腕休めたいんじゃねえかな。立ってるだけでも、肩とか腕に負担かかるのかも知れないし‥」
「‥ならいいけど」
「‥‥‥‥」