北帝連―Taiju×shinobu編






「なあ、忍ホントに大丈夫なのか?」






部活で外周をしている最中、雅紀が隣に並んで来た。






「大丈夫‥だと思うけど‥。なんで?」


「腕痛めたからって、野球バカのあいつが見学もせずに帰るっておかしいだろ。

朝から変によそよそしいし」


「‥‥‥‥」






紫色に腫れあがるくらいだから、一日や二日で治るとは思えなかったし、家に帰ってシップを張り替えたりしないといけないのだろう。

俺は単純にそう考えていた。





「‥試合も近いし、家で腕休めたいんじゃねえかな。立ってるだけでも、肩とか腕に負担かかるのかも知れないし‥」


「‥ならいいけど」


「‥‥‥‥」



< 32 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop