北帝連―Taiju×shinobu編
それから数日後。
この日、バイトに向かおうと家を出ると、塀の表札の辺りに背中を付け、もたれかかる忍の姿があった。
「‥‥え、忍?」
「よう、今からバイトか?」
「ああ、うん‥」
「近くだから、ちょっと付き合えよ」
「‥‥‥」
忍はそう言って、ポケットに両手を突っ込みスタスタと歩いて行き、俺は言われるがまま、忍について行った。
「お前、北帝連に入るの?」
歩き出して程なくすると、忍は正面を向いたまま聞いてきた。
「まあ、入るなら北帝連かな」
「ふうん」
「‥忍は?」
「検討中」
「‥そっか」
ぎこちなく、断片的な会話。
しばらく無言を挟みながら、俺のバイト先方面へと歩き続けていると、忍はバイク屋の前で足を止めた。
「あれ、見ろよ」
「え?」