御曹司たちの溺愛レベル上昇中
言っているうちに、どんどん顔が赤くなって颯くんは言い終えると耳まで真っ赤にして席へと戻っていった。
……なんて悪意のないかわいらしい、ばーか、なんだろう。
***
「む……なんでお前ら並んで料理してんだよ」
「部屋にいないと思ったら……雪兄さんぬけがけ?」
土曜の午後、わたしと雪さんはキッチンでお菓子作りをしていた。
ところに、二人がおりてきてカウンターから半ば雪さんをにらむようにして見ている。
「ぬけ?いや……俺も、出来るようになりたくて……琉衣ちゃんとならいいかなって」
って、雪さんは言ってるけれど、今ここにいる理由は──
『ごめんね』
雪さんが朝にわたしの部屋に来て言った謝罪の言葉から始まった。
どうして謝るのかと尋ねたら、
『琉衣ちゃんが……俺らのことで毎日悩んでるの、分かってるから。それでも、普段通り過ごそうとして……疲れさせてるかもって』
それの、ごめんだと再度雪さんは言った。
雪さんの言っていることは間違いではない。
だから、わたしも謝ってお礼告げた。
そして、雪さんがわたしを癒したいから、お手伝いをして欲しいと頼まれて、今がある。