御曹司たちの溺愛レベル上昇中
だから、これ以上揺らいだりしないように……うん、と大袈裟と思えるほどに大きく頷きを返した。
「わたしは颯くんが、すきだよ」
くっついていて近いのもあって、いつものわたしならこんなことすんなり言えやしないけれど、大事な人が向けてくれた言葉を無視するわけにはいかないから。
恥ずかしいとか緊張がすごいとか、全部飲みこんで……今は精一杯颯くんの不安を和らげたい。
「ここにいても、ずっとすき。だから、心配しないで?」
回された手をすくって握りしめると、颯くんも握り返してくれる。
「……おう」
「本当に大丈夫?い、今ならまだ気持ち……い、言えるよわたし」
その割には目が泳いだ。
それでもわたしの視線は颯くんへと戻り、ぽかんと口を半開きにした顔とご対面。
「お前、普段んなこと言えるタイプじゃねぇのに……。でも、そうだな。まだ言えるなら言ってもらうし、俺もめちゃくちゃ伝えたい……からっ」
持ち上げられたと思えば、支えられた頭がゆっくりとソファへとついた。
あまりにもスマート……というのか自然すぎて見上げた颯くんを見てから驚いてしまう。
「ま、待とう颯くん」
「何をだよ」
反射的に颯くんの肩を押すと、なんともわかりやすく顔を顰められた。
「だって、その……あれよ!」
「んだよ、あれって」