御曹司たちの溺愛レベル上昇中
自分で言う割にはいざ言われる側になると察しないらしい……。
「だから……お友達歴がほどよくあるから、このような展開に頭とか何も追いつかないのですよっ」
「言葉おかしくなる程度にはてんぱってるってことな?」
「そういうこと、です」
どうしよう、颯くんに返事をした時みたいにうまく口が回らなくなってきた。
あたふたと何か言おうとしても、頭から語彙が消えていく。
「……んなこと俺も感じてるし分かってる。けど、片想いが無事に実ったわけだし……色々と超えていいだろ……。お前の嫌って思うことはしないから。お前が慣れるまでは……全部俺に任せてればいい。だから、そんな身構えんな」
言葉とともに優しく絡められた手。
ソファが軋む音がして、颯くんが近づいてくる──
友達が彼氏になると、こうもかっこよく見えるものなんだろうか。
あまりに恋に疎すぎて人並みの感じ方が分からないけど、颯くんを見上げた瞬間に抱いた……
不安とか怖さとか、どうしたらいいって疑問とかが、
自然と友達を超えて、彼氏からの、
颯くんからの優しいキスで
溶かされていくような気がした──