御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「俺の小柳をみる目。誰よりも優れてると思うぜ?だから今変なこと考えたのも……き、キスとかしまくったから恥ずかしくて限界突破したのも分かる」
……颯くんのわたしを見る目は確かなものらしい。
時に鋭い時があるとは思っていたけど、それもその目からの鋭さだったんだろうか。
「それに、まだ少し俺と付き合うのが自分でいいのかって思ってるところも」
そうだ。
例え両想いでも、付き合っていても……わたしでは颯くんに釣り合いが取れないんじゃないかって、ネガティブなわたしがどうしても消えてくれていないから。
図星すぎて息を呑み、返す言葉に詰まり俯くと顔を上げろと言わんばかりに颯くんは、わたしの額に触れるだけのキスを落とした。
「……だって、わたし貧乏だよ?」
「知ってる。けどそんなことどうでもいい」
「もっと可愛くて優しい子いるよきっと」
「俺の一番はお前だから問題ない」
「あ、あと──」
今度はわたしが揺らいだ瞳で颯くんを見つめていると、口に指があてられた。
「もう黙れ。お前が俺に何を言おうと俺の世界一は小柳琉衣しかならねぇしなれねぇんだよ。俺は……小柳しかいらねぇ。お前にも俺がいればいいだろ……」
「颯くん……」
「だからもうなんも余計なこと考えんな。俺がそばに居ろって言ってんだからそれでいいんだよ」
分かったか、つか分かれ──と颯くんはまたわたしをソファへと倒す。
「お前は俺とメロンパンのことを考えときゃいい」
「……め、メロンパンって……ふふっ」
こんな場面で言われると思わなかったから笑ってしまい、いけないと口をおさえてみるも颯くんは満足そうに頷いていた。
「そ。お前はそうやって笑ってりゃいいんだよ。スモールサイズの幸せと……俺のこと感じながらな」
甘い声の囁きに、小さく頷けば
柔らかく微笑んだ颯くんから
とびきり優しいキスが落とされた──
fin……──


