御曹司たちの溺愛レベル上昇中


卵を混ぜるわたしの横で、なにげにいい手付きで野菜を切っている響くん。

箸の音と包丁の音しかない。
会話ゼロなキッチン。わりと気まずい……。
小鳥遊くんとは付き合いがそれなりにあるから気まずさはなかったのに、まだ響くんとはうまくいかない。


でも、真剣にやってくれてるのを邪魔したらやだしなぁ……と思いながらも、ずっと沈黙は辛い。


完全に溶きほぐされた卵を永遠と混ぜながら悶々としていると沈黙を破ったのは響くんだった。


「みじん切りって……これくらいでいいですか?」

「あ、うんっ大丈夫!」


話してくれた……!

大きさが極端にまばらな感じもするけど、それもアジってことで。


「じゃあサラダにうつりますね。後お願いします」

「うん、わかった」


失敗しないよう半熟目指して頑張るぞ。








「……うまい」


今日も無事完成。
オムライスは普通に出来たけど、響くんのサラダの見た目はバッチリだ。


「ほらね、僕の方が颯くんより出来るんだ」

「俺は小柳に言ったんだよ!こ、や、な、ぎに!トロトロで美味すぎ。無限に食える俺」
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