御曹司たちの溺愛レベル上昇中






風呂上がり、リビングをのぞくと雑誌を読む響くんがソファに座っていた。


「お帰りなさい」

「お風呂ありがとう」


飲み物……と思ったけど、テーブルに置いたままの説明書を手にわたしは響くんに声をかける。


「隣、座ってもいい?」

「何で聞くんです?」

「えっと……」


思ってた返事ではない言葉がきて、わたしは口をつぐんだ。

何で、って聞かれるとなんといえばいいのかわからない。


「響、言い方ってもんがあんだろ?」


キッチンから小鳥遊くんが顔をだし、小鳥遊くんが居たの知らなかったからびっくりしたけど今はありがたいかも。


「……わかりましたよ、はい」


小さく息をはいた響くんはそっとわたしに手を伸ばした。



え……この手をどうすれば?

握手するわけじゃあるまいし。


伸ばされた手の意味を理解しないわたしに、響くんは痺れを切らし──


「わっ……!?」



一瞬にしてわたしの手が引かれた。



< 57 / 250 >

この作品をシェア

pagetop