御曹司たちの溺愛レベル上昇中
▶▷変化
なんだかんだ言いつつ、ルームシェア生活もだいぶ慣れてきた。
「おはよう、ぼっちゃま」
「あぁ、おは……だぁ!やめろぉ!」
朝、下りてきた小鳥遊くんに村田さん風挨拶をしてみたり。
小鳥遊くんだけ必ず引っ掛かるのが面白くて、わたしのプチマイブーム。
「琉依さん、これくらいでいいですか?」
「うん、バッチリ」
めきめきと料理スキルを上げていく響くん。
稀にされる味見の"あーん"に戸惑うわたし。
「昨日のご飯美味しかった。……ありがと」
「良かったです」
雪さんは相変わらず、神出鬼没生活をしているけど、雪さんの晩御飯を用意するようになってからは、夜中にこっそり食べてるそうで……会えればお礼を言われる。
でも、響くんに毎日スマホから注意されてるらしい。
"勝手口から家の出入りをするな"と。
だからタイミングが合わないと会えないのは納得だった。
そして何度か模索した通学路も今は、最適なルートで学校へ行けてる。
学校生活に変化があったのは通学時間くらいで、他はなんら変わらない。
そんな中、一番厄介なことと言えば──
「再来週にはテストがあるからなぁ、皆赤点をとらないよう、ちゃんと勉強しとけよー。はい今日は終わり」
うげー、とクラスからげんなりした声がもれる。