御曹司たちの溺愛レベル上昇中
***
あぁ……掃除の筋肉痛がっ……
それに昨日──
あのあとすぐ、小鳥遊くんたちの終わらないジャンケンを止めに入って、なんとか次に行った時にやろうという話になったわけだけど、一緒に行ったらまたあの展開になるやもしれない……。
うん。小鳥遊くんに脚立あるか聞いてみよ。
筋肉痛で鈍い体を起こして着替えると、わたしはすぐに下へ向かおうとドアを開けた。
「ほんとバキバキ……」
「おはよう……小柳さん」
「あ、おはようございます。雪さん……?」
部屋を出てすぐのところにいた雪さんの手には、一輪の花が。
わたしが花に目をやっていると、雪さんが俯きがちに口を開いた。
「その……この前のこと謝りたくて」
「この前?」
「俺が、あまり関わらないでって言ったこと……」
学校から帰ってきて偶々遭遇できた雪さんに言われた言葉だ。
だから、雪さんがわたしのアパートの片付け来ててくれたことには、内心中々驚いた。
「俺……人見知りで、言葉足らずなところがあるから……でも、あの言い方は良くなかったよね」
俯いている顔がもっと俯いてしまった雪さんにわたしは笑いかける。
「大丈夫ですよ。だけど、少しでも仲良くしたいなぁとは思ってます」
「うん、俺も。……だから、改めてごめんなさいと宜しくの意味を込めて、これ……俺が育てた花」