御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「小柳、あとは何する……ってお前なにニヤニヤしてんだよ」
「え?なんか楽しいなぁと思って」
はぁ?という顔をされるが、小鳥遊くんはすぐ笑ってくれた。
「……そーかよっ」
「で?だいぶ綺麗になってるみたいですけど何かあります?」
響くんの質問にわたしは天井を見上げると、三人とも同じように目線は天井へ。
「……電気、届かなくて。あとは電気綺麗にすれば終わりなのだけども」
「雪兄さんがテーブルに……危ないか」
「よし!響、お前下になれ。俺が乗って拭くから」
「は?」
え、ウソでしょ?御曹司が踏まれ踏む……
絶対させちゃだめだ、こればっかりは!
だって前にはゴミ出しさせたのよ──!?
「わ、わたしが下になるから小鳥遊くん上にどうぞ!いくらなんでもお三方を下には出来ない!」
「はぁ!?」
「女の子を踏むって……それはそれで駄目な気がしますよ?男として」
「じゃあ……俺が響を肩車する?」
「not体育会系の雪兄さんには持ち上がらないでしょ」
「へたしたら折れるぜ雪兄」
……一向に解決策がうまれず。
しかし──
「……俺、小柳さん持上げたらいいのかな。おんぶなら出来るよ」
『おんぶ!?』
雪さんの言葉にわたしたち三人の声が綺麗に重なった。