御曹司たちの溺愛レベル上昇中
……よし。
ここは、好機逸すべからず!!
まずはご老人の素性を知り、信用を得ようとわたしは会社へと電話をした。
残念ながら社長さんは不在で話せなかったけど、ご老人と話したことを伝えれば、ご老人からも一報があったらしく、すんなり会社の方だと教えてもらえた。
おまけに、素晴らしい人柄なのだとか。
それからすぐに、お母さんたちに電話をして取り壊しの件とシェアハウスの件を話した。
どちらにも驚いていたけど、信用できる企業の方なら問題ないのでは、と。
二人からも社長さんとご老人への電話をしっかりして話をしてくれるとも言ってくれた。
わたしが最終的にどうしたいか決めていい、シェアハウスを断るなら、新しいアパートを探そうって。
「──それで、大幅に遅刻したっていう」
少しかいつまんで小鳥遊くんにはすごいご老人から家の紹介があったと話したけど、話すと本当にすごい展開だったと思う。
「理由は分かったけどよ、そのじいさん大丈夫なわけ?いくら凄い人だっつっても……」
小鳥遊くんはさっきよりも、訝しげな表情をする。
「お母さんたちも話してくれるし、何よりわたしと同じ学校の子がいるってとこは一番安心なんだ」
「それは分かるけど……」
「シェアハウスっていっても、年齢が離れてるより、近いからこそうまくいくかなって思うとこもあるし」
「ふうん……じゃあ今んとこお前は、シェアハウスを前向きに検討中なわけ?」