御曹司たちの溺愛レベル上昇中
どこか眉を寄せ不満げな小鳥遊くんに、わたしは頷いた。
「うん、それがコスト的にもいいし……不安はあるけど」
野宿より全然いいもの。それに、お母さんたちもわざわざ行き来して家探しをすることもない。
「それに、すぐ安く住むとこ決まるのは願ったり叶ったりだから」
眉間にシワを寄せる小鳥遊くんに笑って見せれば、そっか……と小さく呟かれた。
「まぁ……お前がいいならいいけどさ」
「うん」
結局話しちゃったけど、小鳥遊くんがきちんと聞いてくれて嬉しかった。
今はすぐ近くに相談できる人、いなかったから。
「ありがと。話聞いてくれて。ちょっと気持ち軽くなった」
取り壊しの重さが心にあったけど、いくぶんか軽量化されたのを感じ、笑みがこぼれる。
「……そ、そーかよ。ま、俺が聞いてやったんだから当たり前だな。……やっと今日笑いやがった」
「ん?」
「なんでもねぇ。……話、聞いたからにはお前がどうすんのか教えろよ。さすがに半年以内に決まらずホーム……ホームレスになるのは?友達として見過ごせぇねぇし……」
……優しいな、小鳥遊くんは。
また、話聞いてくれるってことだもんね。