御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「……ねぇ琉衣さん?」
「ん?」
「ここ最近、颯くんなんかおかしくないですか?」
「え?そう?」
食後、課題の提出を忘れたとかで小鳥遊くんは自室へ戻った矢先、響くんが話を切り出した。
ソファに座って寛ぎながら、響くんの言葉にわたしと雪さんは顔を合わせる。
「雪兄さんはどう思う?」
「……おかしいというか、何か言いたそうだなぁって思う時はあった、かも?」
一応答えた雪さんだけど、自信がなさそうで。
響くんはわたしの隣でうーん、と唸っているし。
……なんだろ。
学校でも、ここでも、わたしはおかしいとか、何か言いたそうとか、感じたり思ったりはしなかったけど。
兄弟だからわかるもの、みたいなのがあるのかな。
まぁ、直接本人に聞けば済むことなのかも……でもこういうのって聞くに聞けないと思うんだよね。
小鳥遊くんが何を思ってるかわからないけど、
これは何かを感じてる二人にお任せしようかな……