バツイチナースですが、私を嫌っていた救急医がなぜか溺愛してきます





拓翔の住んでいるマンションはとても豪華な造りだった。
ベイエリアにある高層マンションで、一階のエントランスは上等なホテルのロビーを思わせる。
コンシェルジュは常駐だし、カフェスペースでは自由に飲み物を楽しめるようになっていた。

拓翔からきちんと話が伝わっていたようで、コンシェルジュの応対は丁寧だった。
専用エレベーターに同乗して案内してくれ、途中の階にはフィットネスジムや見晴らしのいい専用のテラスもあるから自由に使えますと教えてくれる。
なんだか自分だけ場違いな気がして、香耶はただ頷くばかりだ。

やがてエレベーターが目的の階に着いた。
コンシェルジュに「どうぞ」と言われ、ドアを開けた佐和のあとに続いて中に入る。

拓翔の部屋は想像していたよりずいぶんと広かった。
玄関から真っすぐ廊下が伸びていて、左右にはいくつかドアがある。
廊下の突き当りのドアを開けると、そこは広々としたリビングダイニングルームだった。


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