生徒会長に拾われて同居することになりました
高級感がすごすぎる。


枕も布団も、見たら一発で高級ってわかるし。



恐らく制服用であるハンガーとハンガーかけも、勉強机も、棚も引き出しも、部屋のつくりも。


なにもかもがすごすぎる。



こんなところで毎日寝てるのは本当に羨ましすぎる。



「あと歯ブラシはそこにあって、ドライヤーは欲しければあとで言って。先にお風呂入ってきな。それとパジャマはそこ。でも……」


生徒会長がペラペラとホテルの従業員みたいに喋った。


「でも……?」


「下着は自分でよろしく」


そう言って二千円を渡してきた。


当たり前でしょという気持ちと、わざわざいいのにという気持ちが交差して、言葉が見つからなかった。
















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