天色ガール【修正版】
「「「…………」」」
「……………………あ、」
慌てて口を閉じるも、時すでに遅し。
呆然とその場に突っ立っている面子たちの顔は驚愕の色に染まっていた。
い、いやーほら。頭にきたからつい族にいた頃の言動に戻っちゃったというか……。
とはいえ、180cmはある男を片手で引っ張り上げるのはやり過ぎた。
(……とりあえず手を放そう)
反省しながらパッと掴んでいた襟首を放せば、未だ状況を飲み込めずにいる藍がたどたどしく崩れた襟を直し始めた。
そ、そうだ。面子たちに自己紹介しないと。
ごくりと唾を飲み込んで、あたしはまだ下で固まっている彼らに向き直る。
「あ、初めまして。櫻木高校二年の雨貝八永です。よろしくお願いします!」
先ほどの出来事なんて無かったかのように、全員に届くよう大きな声で自己紹介を始めたその時だった。