リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~
「俺が連絡したんだ。あとはふたりでどうぞ」
鳴海さんが私の背中をそっと押して病室の中に入れてくれる。扉が閉まり、涼成くんとふたりだけになった。
「体調はどう?」
彼のそばに向かい、ベッドの近くに置かれているイスに腰を下ろす。
「今は大丈夫だ。わざわざすまない」
思ったよりも涼成くんの顔色がよくてホッとした。
「心配かけたな」
涼成くんの手がのびてきて、膝の上に置いている私の両手を優しく握り込む。彼の温もりに触れた瞬間、ぽろっと涙がこぼれて頬をつたった。
その涙を涼成くんの手が優しく拭ってくれる。
「それに、この前は本当にすまなかった。こわがらせてしまって」
改めて謝罪されて、私は「ううん」と首を横に振った。
「そのあとも柚葉を避けるような態度を取ってすまない。どう接していいかわからなかった」
私の頬に触れていた涼成くんの手が離れていく。彼はその手をしばらく見つめた後でぎゅっと強く握りしめた。
「ずっと理性を抑えていたがあの夜は我慢がきかなかった。柚葉をまた襲ってしまいそうでこわくて、しばらくは距離を置いた方がいいと思った」
それで私のことを避けていたんだ。
でも、今はそれよりも涼成くんが無事で本当によかった。