リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~
「出張に行く前の日に涼成くんがこの病院から出てくるのを見たんです。あのときにはもう体調がよくなかったんですか?」
「あー、あれはそうじゃなくて。取引先の社長がここに入院しているからお見舞いに来たんだ」
「お見舞い……」
どうやら涼成くんが受診したわけではなかったようだ。
涼成くんが総合病院を訪れていたのを見たこともあり、今回倒れたと聞いて大げさに考えすぎてしまったようだ。
でも、それじゃあ彼が以前言っていた『俺にはあと一年しかないから』というのはどういう意味なのだろう。
今回は過労で倒れたけれど、実は他にも病気を患っている?
それか、涼成くんと鳴海さんで私を騙そうとしている?
「涼成の顔見ていくでしょ」
ぐるぐると考え込んでいると鳴海さんに尋ねられた。
顔を上げた私は「もちろんです」とうなずく。
それから涼成くんが入院している病室に案内してもらう。どうやら一人部屋のようだ。
鳴海さんがノックをしてから扉を開けると、涼成くんは窓際のベッドに腰を下ろしていた。
腕には点滴が繋がれている。
「柚葉?」
私を見て驚いた顔をする涼成くんと目が合った。