無気力クールな僕ですが、真面目な天然規格外男子に沼りました。
 あぁ、また騒がしいのが来た。
 その声に振り返った次の瞬間、顔面にボフゥッ!!とタオルをたたきつけられた。

「ンムッ!?」
「聡太くん!聡太くん!大丈夫ですか!?」

 ナギオは俺の返事を待たずにタオルで俺をぐるぐる巻きにする。
 
「ンモガッ」

 苦しいっ。

「え!?聡太くん!!返事してください聡太くん!!」

 ナギオは俺がタオルで息できなくなってることに気づいてない。

「ナ、ナギ、オ」
「はい!」
「ぐ、苦じぃ」
「はっ!」

 ようやく俺の体の状況が分かったらしいナギオは今度は大急ぎでタオルをほどく。

「ぷはっ、お前、焦りすぎ……!」
「すみません」
「てかこのタオルなに?バスタオル?」
「タオルケットです!保健室で借りてきました!」

 さっき俺にタオルハンカチを差し出した女子は俺たちの様子を見てすごすごと引き下がった。
 いろんな意味で助かったかも。

「ありがとうナギ……クシュンッ」
「聡太くん!!」

 ナギオは俺のくしゃみに大げさに反応して悲痛な声で俺を呼んだ。
 かと思うと、俺を抱え上げた。

「!」

 おいおい。
 俺は顔を青くした。

< 38 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop