無気力クールな僕ですが、真面目な天然規格外男子に沼りました。
「ひっ!?」

 俺の姿を見て男子たちは一様に顔をこわばらせて肩をすくめた。

「あいつやべぇ!」
「逃げろ!!」

 すぐさま引っ込む情けない男子たちに、『本気で投げるわけねぇだろバーカ』と心の中で悪態つきながら、小石をその辺にポイッと放った。

「クシュンッ」

 急に寒さが襲ってきてブルッと身震いした。
 あーあ。下着までびしょびしょだ。カバンの中も大丈夫かチェックしないと……。

「あ、あの、聡太くん」

 すると近くにいた女子が俺にタオルハンカチを差し出した。

「もしよかったらこれ、使ってください……!」
「……」

 彼女の頬がほんのり紅潮してるのは、ただ緊張してるからか、好意による下心か。
 これを判別するのは、実はかなりの至難の業。
 純粋な善意ならありがたく受け取りたいところだけど、好意による下心だったら思わぬトラブルを招きかねない。
 返答に迷っていると、

「聡太くん!!!!」

 聞き慣れた声が俺を呼んだ。
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