冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
もちろん下着も吊るしているので、大和に見られるのは恥ずかしい。

けれどもとんちんかんな疑惑を抱かれたせいで、思わず下着を指さした。

「私が隠したいのはアレだよ」

自ら彼の視線を誘導しておきながら、ハッとして悲鳴を上げる。

「キャーッ! 見ないで!」

すぐに浴室に背を向けてくれた大和が、片手で目元を覆った。

「見た?」

「いや――」

「嘘だ。絶対に見たでしょ」

「すまない」

顔に熱を集中させながら、ピンチハンガーから洗濯物を外して隠すように抱きしめる。

薄いピンクのブラとパンティのセットは二年ほど使っているので多少、型崩れしている。

(もっと新しくて可愛い下着もあるのに。そっちを干しておけばよかった)

クローゼットに洗濯物を片づけながら、チラッと大和を見ると、なにかを探すような視線を部屋中に巡らせていた。

家宅捜索を受けている気分でムッとする。

「なにを心配してるの? シェーバーにハブラシって、まさか私が男性と一緒に住んでいると思ってるの?」

思えば外食ではなく、家に行くと言った時点から様子がおかしかった。

「この部屋に入った男性は大和さんだけだから。交際相手もいないのに、男性が泊まるわけないでしょ。なんで疑うの? 意味がわからないんだけど」

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