冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
ソファベッドに腰かけてじっと見つめると、彼が向かい合わせで床に座った。

その口角は不満げに下がっている。

「二日前のお前からのメッセージのせいだ。男ができたのかと思うだろ。杞憂だったようだが、焦らせるな」

「へ? カーテンの相談をしただけで、どうして彼氏ができたと思うの?」

「カーテン? ひと言も書いていなかったが」

大和がポケットから携帯を出し、葵からのメッセージを表示させてこちらに向けた。

改めて読み返すと、たしかにカーテンとは書かれていなかった。

「ごめん、書き忘れてた。文筆家の端くれなのに恥ずかしい」

きっと意味がわからず困惑したことだろう。

「なんの相談なのかずっと考えていて、返事ができなかったの?」

「まぁ、そんなところだ」

「聞いてくれたらよかったのに。それで、どうしたら私に恋人ができたという誤解に繋がるわけ?」

手元に視線を落とした彼が、少し間を空けて答える。

「もういいだろ。問題はすでに解決したんだ」

教えてくれないのは子供扱いしているせいかとムッとしたが、彼の頬が微かに赤みを帯びているのに気づいた。

(なんで恥ずかしそうなの?)

「腹減ってるだろ。まずは食べよう」

< 111 / 218 >

この作品をシェア

pagetop