冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
「違うよ。早くて驚いたけど、大和さんとはずっと一緒にいるつもりだし、結婚もいいと思う。ただ――」

「ただ?」

「もっと、グッとくる理由があったらよかったなって……」

本音をボソッとこぼすと急に抱き起こされ、膝の上にのせられた。

毛布がずり落ちそうになって慌て、密着する肌が恥ずかしい。

たちまち動悸が加速する中で、男の顔をした大和に唇を奪われた。

息が苦しくなるほど深く口づけられ、やっと唇が離される。

濃厚なキスのせいで潤んだ瞳に、愛しそうに見つめてくる彼が映った。

「本音を明かすと、早く葵を俺の妻だと言いたいんだ。どんどんきれいになるから、この先、悪い虫が寄ってこないとは言い切れないだろ」

(誰かに取られる心配をしてたの?)

いつも大人な態度で余裕を感じさせる彼が、独占欲を秘めていたとは驚いた。

十分に愛されていると感じていたけれど、それ以上かもしれないと思い、喜びで胸が震える。

「結婚したくなってきた。私も大和さんの妻ですって言いたい」

心からの笑みがこぼれると、指輪の輝きが増したように感じる。

背中に温かな手が回され、強く抱きしめられた。

「葵のウェディングドレス姿が楽しみだな」

耳元で囁く声は嬉しそうだ。

「早く本物が見たい」

「本物?」

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