冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
電話を切られたあとも、しばらく携帯を耳から離せず、呆然と固まっていた。

(どうしよう。大和さんが、私から離れていってしまう)

他の女性に取られたくないのなら、自分と交際してほしいと告白するしかない。

けれども成功確率はゼロに近い。

告白したことで距離を置かれる可能性もある。

解決策は見つからないが、とりあえず連絡がない今の状況はマズイと思い、SNSアプリを開いてメッセージを送ろうとした。

(結婚するの?とは聞けない。するって言われたら怖いもの。なにか、少しでもいいから私を気にしてくれるような内容を)

ここ数年、自分から連絡したことは数えるほどしかなく、なにをどう切り出せばいいのか迷った。

(久しぶり、元気? まずは無難な挨拶で……)

しかし書いた文字をすぐに消した。

大和から連絡がないことを責めているように捉えられたら困るからだ。

(忙しいのはわかってる。大和さんの負担にならないように、サラッと読んでもらえる内容にしないと。でも、なんの用もないのに連絡したら変に思われそう)

連絡する理由を探して、部屋の中を見回した。

(預かってほしい荷物がまだあると言おうか。でもこの前、なんとか片付いたって言ってしまったんだ。どうしよう……そうだ!)

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