春待つ彼のシュガーアプローチ

そして…
準備期間はあっという間に過ぎていき…


初デート当日を迎えた。


朝からずっとソワソワして気持ちが落ち着かない私は、30分以上早く待ち合わせ場所に来てしまった。


駅前の大きなモニュメント。


多くの友達やカップルが待ち合わせとして利用しているこの場所で、まさか私が男の子を待つ日が来るなんて。


「……緊張する」


ポツリと呟いた声は瞬時に雑踏にかき消されてしまった。


大型連休だからか普段よりもかなり人が多いな。


モニュメントの周りで待ち合わせしている人もたくさんいるし、氷乃瀬くん…私に気付くだろうか。


私は自分の服に視線を向けた。


どこに行くか、どんな順番で回るかは自分で考えて決めたものの、服装だけはネットや雑誌等を見ても結論が出せず。


悩んだ末、思いきって萌絵ちゃんに相談をした。


萌絵ちゃんの貴重な休日を私の身勝手なお願いで潰してしまうのは申し訳なかったけれど、すごく親身になって話を聞いてくれて。


最終的に買い物まで一緒に付き合ってくれたのだ。

< 143 / 163 >

この作品をシェア

pagetop