天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい

そして入場の音楽はなんと、律の家族とその仲間たちが来てくれて生の演奏を奏でてくれた。
そこに、仁くんの奥さんでピアニストの南さんが加わって、もう痺れそう。

そして、私の家族がみんなで拍手で迎えてくれる。

青空から燦々と降り注ぐ太陽の光を浴びながら、誓いの言葉を交わす。

律と選んだ結婚指輪を交換する。
もう感動で胸がいっぱいになって震えてしまう。

ついに誓いのキスだ。

見つめ合いゆっくりと目を閉じると、そっと唇にキスが落とされた。

うっすら目を開けると律は私を見ていてキスをしながらバッチリ目が合うと、その瞬間に律の瞳の奥に炎が灯る。

まさか、これは！？

と思えばすかさず腰を引き寄せられ、深い口付けに変わった。

やっぱり律もこのパターンだった。

案の定ギャラリーからは歓声があがる。

名残惜しそうに唇が離れてクスッと笑う律。
私はこの笑顔に弱い事を知っているのだろうか。