君より君
旦那が出張中のとある日

この日は仕事が休みだったため、日中はお弁当の材料を買いに行き、作り置きを作ると、家中の掃除を済ませて夜のドライブデートに向けて支度をする。



彼からのメール受け、玄関を開けると彼が車の窓から顔を覗かせ、手を振る。

私も手を振り返し、彼の車に乗り込んだ。


暫く走ると、海岸沿いに出た。

「先輩、海行きますか?」

「うん、行こうかな」

海に出ると冬だからか人っ子一人も居らず、ふたりきりの世界が広がる。

「先輩、今の生活幸せですか?」

「…幸せじゃない。でも、それは君も一緒でしょ?」

「気付いてたんですか?」

「うん」

「まぁ、妻も居るのに、家族よりも先輩とデートしてる時点で気付かない方も変か…」

と勝手に納得して、彼は私に向き直り

「俺、今日妻に離婚届を提出しました。先輩…俺の妻になってくれませんか?」
< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

4人の兄に溺愛されすぎて困ってます!?

総文字数/19,100

恋愛(逆ハー)13ページ

表紙を見る
【マンガシナリオ大賞】君に恋して

総文字数/12,486

恋愛(学園)15ページ

表紙を見る
禁断の恋〜グラジオラス〜

総文字数/12,970

恋愛(学園)11ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop