神殺しのクロノスタシス1
「彼女」は、私には手を出さなかった。
ギョロギョロとした目で、私を見つめるばかりだった。
何も、彼女の意志が残っているからではない。
私が、この異形の化け物を作り出した術者だから。
だから、手を出したくても出せないだけ。
私から命を吸い取りたくても、出来ないだけなのだ。
「…あなたは、あの子じゃない…」
私は、震えながら杖を手に取った。
このまま放っておけば、この化け物は里を出て、もっと多くの人々の命を奪い続けるだろう。
ただただ、欲望のままに。
彼女にそんなことを…させる訳にはいかなかった。
「私はただ…あなたを…生き返らせたかっただけなのに…」
その為に、私は魔法を使った。
皆の期待に応えたかった。
またあなたと一緒に生きたかった。
それだけだったのに。
今度は、私があなたを殺さなきゃならない。
私は杖を振って、持てる魔力の全てを注ぎ込んで、化け物を殺した。
ただ力を吸い取って肥え太っただけ。知能も何もない異形の化け物は、なす術なく朽ち果てた。
急激に萎びた化け物は、虚ろな目で最後まで私を見つめていた。
「…あのまま…死なせて、欲しかったのに」
最後に彼女が、そう呟くのを聞いた気がした。
ギョロギョロとした目で、私を見つめるばかりだった。
何も、彼女の意志が残っているからではない。
私が、この異形の化け物を作り出した術者だから。
だから、手を出したくても出せないだけ。
私から命を吸い取りたくても、出来ないだけなのだ。
「…あなたは、あの子じゃない…」
私は、震えながら杖を手に取った。
このまま放っておけば、この化け物は里を出て、もっと多くの人々の命を奪い続けるだろう。
ただただ、欲望のままに。
彼女にそんなことを…させる訳にはいかなかった。
「私はただ…あなたを…生き返らせたかっただけなのに…」
その為に、私は魔法を使った。
皆の期待に応えたかった。
またあなたと一緒に生きたかった。
それだけだったのに。
今度は、私があなたを殺さなきゃならない。
私は杖を振って、持てる魔力の全てを注ぎ込んで、化け物を殺した。
ただ力を吸い取って肥え太っただけ。知能も何もない異形の化け物は、なす術なく朽ち果てた。
急激に萎びた化け物は、虚ろな目で最後まで私を見つめていた。
「…あのまま…死なせて、欲しかったのに」
最後に彼女が、そう呟くのを聞いた気がした。