神殺しのクロノスタシス1
今更ではあるが。

この度の『禁忌の黒魔導書』を巡る一件で、かの禁書が身を隠している場所を探索したのは、そのほとんどが僕の魔法によるものだ。

別に自慢するつもりはない。

むしろ、それくらいしか出来ない自分が歯痒い。

こんな自分を拾い上げてくれたのだから、そのぶんの恩は、返さなければならない。

それなのに、僕はこんな形でしか、彼らに恩を返すことが出来ないのだ。






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