極道に過ぎた、LOVE STORY
 それから間も無く、医師国家試験の合格発表の日が来た。

 パソコンの前で大きなため息を吐く。

 廊下では、羽柴とトモが、落ち着かない様子でウロウロしているようだ。


 「試験は来年もあるんだと、幸に伝えろ1」

 明らかにパパの声だ。

 「お嬢、試験は来年もあります、と、三代目が申しております」

 トモが、緊張した声でドアの向こうから伝えてくる。

 「バカが! わしが言ったと言うな!」

 「す、すみません」

 トモの慌てて謝る声がする。


 「静かにして!」

 廊下に向かって怒鳴った。

 着々と発表時間が迫ってくる。


 正座して、もう一度大きく深呼吸をすると、画面をクリックした。祈るように手を合わせ画面をじっと見つめる。


 「あーーー!」


 「幸!!」

 「お嬢!」

 廊下から、心配の声が上がった。


 私は、部屋のドアをバターンと開けた、

 目の前には、パパ、羽柴、トモ、そして、廊下の奥にはずらりと組の者達が並んていた。


 「さ、幸……」

 「あった……」

 「えっ?」


 「あった! 合格したよ〜〜〜!!!!」

 「やった! おめでとうございます!」

 家中が、大きな波を打った。


 今にも泣き出してしまいそうな私の前に、パパが立った。

 「よくやったな!」

 パパの大きな手が、私の頭を撫でてくれた。

 「ありがとう」

 パパが、忙しい時間を割いて、この時間を一緒にいてくれた事を知ってる。お祝いはまたゆっくりやろうと言い残して、組の者を引き連れて出掛けて行った。
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