極道に過ぎた、LOVE STORY
 「三十代男性、瓦礫の下敷き。意識ありません。受け入れますか?」

 「受け入れて。幸先生対応して」

 「はい」

 「五分で到着します」

 急いで、緊急搬送口に向かう


 まもなく、救急車が到着した。

 ストレッチャーを押しながら、男性に声をかける。

 「病院です。わかりますか?」


 えっ?

 嘘?


 「患者の名前は?」

 「まだわかりませんが、近くにいた警察官のようです」


 全く、こんなところで……


 「一、二、三」

 診察台に移動する。

 もう!


 「康! しっかりしなさい!」

 処置の手を止めずに声をかける。

 「心配停止!」


 嫌な機械音が鳴り響き始めた。

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