エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
ふぅっと息をつく。
疲れていたが、しんどそうな拓海を見るとそんなことは言っていられない。

大急ぎで熱をはかると、39度あった。

おでこと脇を冷やしながら、拓海の好きな味噌汁とちょっと味濃いめでおかゆとともに作成しながら拓海がめざめるのを待った。

どれくらいたっただろう。うつらうつらと拓海のベッド横で拓海の手を握ったまま眠ってしまっていたときだ。

「由莉愛…」

という少しかすれた声で目が覚めた。

「拓海っ」

あわてておでこに手を当てるとやっぱり熱い。

「おかゆあるけど食べる?味噌汁もあるよ」

「じゃぁ味噌汁のおつゆだけちょうだい」
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