エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「今日会社で倒れたのよ。朝から熱っぽいと言ってたわ。会社の当直医に見てもらったらたぶん風邪だと言われてそのまま運んできただけだから、明日必ず病院連れて行きなさいよ。ったく。彼女だったらちゃんと拓海のこと見てなさいよね。こんなになるまでほおっておくなんてあなた彼女失格よ」

そういってまたふんと鼻息を吐いた。

「まぁ、どうせすぐ別れるんだろうけど、彼女と別れたら必ずわたしんとこくるのよね。拓海。知ってる?」

そしてニヤリと笑う。

「言っとくけど、わたしは拓海の若い時から知ってる。あんたみたいな拓海に無理させるだけのただ若いだけが取り柄の女とはちがうから」

グサグサと胸に突き刺さることをこの女性から言われて、それでもひるまず落ち着いて答えた。

「病人の前で大きな声を出さないでください。拓海を運んでもらったことは御礼言います。けれど、もうわたしがいるから大丈夫なので帰ってください」

「っ…!」

何か言いたそうにしたが、そのままその女性には帰ってもらった。
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