エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
中に入って座ると静かに部長は言った。

「お前、シンガポールに行く気はあるか」

「出張ってことですか?」

「いや、そうじゃなくて、お前にシンガポール支店長の話がでてる」

「え?」

青天の霹靂だ。
シンガポール支店長を経由したら開明商事では次日本に戻ってきたときに部長職が約束されているようなものだ。

まぎれもない栄転。

だけど、最低3年は行かなければならない。

「それは…」

由莉愛の顔が浮かび、即答できない。
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