エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
つまらない話をしてしまった。どうしよう。

崎本さんは王子様だから和食でもこういう懐石料理みたいなんが似合うのであって、わたしがよく作るような家庭料理とかあまりに合わないのに…

「俺も好きだな。そういう、家庭的なやつ。俺さあ。自分でご飯つくんないんだよね。俺が作るとまずくって。料理の才能だけはないんだよ」

「料理の才能…ですか?」

「うん。だからいつもマリーズコーヒーで飯食いながら仕事してんの」

「あ、そうだったんですか」

「そ」

崎本さんが家庭的な料理が好きというのも以外だったし、料理作れないって言うのも意外だった。

パスタとかひょいひょい作ってワイン飲みながら彼女とゆったりした午後を過ごしてそうなのに。

「ま、だから彼女いたらさ。作ってもらっちゃう」

「家庭料理をですか?」

「うん。和食好きだからね。マリーズには和食ないからホットサンドだけど」

「まあでも彼女とはあんまり続かないんだけどね。俺は女を愛せないらしいよ。みんな別れる時そう言うんだよね」
< 35 / 301 >

この作品をシェア

pagetop