エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「崎本さんの彼女さんですか?いつも崎本さんには主人がお世話に…」

「え?かの…」

由莉愛ちゃんがここで違うとかいうとめんどくさいことになると思った俺は、さっと由莉愛ちゃんの手をとった。

「行こっか。またな。慎也。まどかさんもまた」

「あ」

俺はさっさと手を握ったままその場を離れた。

「誤解されてますよ。いいんですか?」

また無神経なことを言う由莉愛ちゃん。

「いいんだよ。今の俺たちの関係性説明する方が面倒でしょ?彼女だということにしとこう。対面的にはさ」

「わたしなんか…」

言ってからパッと口を押さえた。

「あと一回で10回になるな。ペナルティなんにしよっかなー」

「あーあ」

由莉愛ちゃんがしょげてる。

「とにかく、今日から彼女な。俺の知り合いにはそう紹介するからな」

「はい」

初詣は無事終了した。
由莉愛ちゃんが、何をお願いしてたのかは聞きたかったけど聞けなかった。
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