君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
数日後の日曜日。要くんが運転する車で、私は七年ぶりに実家を訪れようとしていた。
「運転ありがとう。仕事で疲れてるのにごめんね」
「花音のためなら、このくらいどうってことないよ」
実家に行くと決心したものの、複雑な気持ちは変わらず、肩の力を抜くとつい顔がこわばってしまう。
まさか、要くんの方から父さんに会いに行こうと言うとは思わなかった。私がお父さんに会いたい気持ちがあることを彼は察したのだろう。
「眠たかったら、寝てもいいからね」
「うん」
「せっかく地元に帰るんだし、どこか寄りたいところがあったらいつでも言って」
「ありがとう」
要くんは、どこかに遊びに行くみたいに楽しそうにしていた。
私がこんな状態だから、明るくしてくれようとしているのかもしれない。
(なんか要くんって、スパーマンみたい)
私が困った時、いつも手を差し伸べてくれる。彼は私の正義のヒーローだ。
信号が赤になり車が停止する。ふと私を見た要くんが後部座席から毛布を取り出し、私の膝にかける。
「暑かったら退けていいから」
家を出る時、彼の手にはお父さんに渡す見上げと毛布があった。
(何に使うのかと思ってたら)
スカートを履いている私を見て、この毛布を持っていこうと思ったのだろう。
「前から思ってたけど、要くんって私にすごく甘いよね」
「それは花音が好きだからね。好きな人のことは甘やかしたくなるものでしょ?」
疑問系で問いかけられて、なんと答えていいか分からず、ただ胸をざわつかせてしまう。
瞳の中を覗くように、要くんは真剣に私を見つめる。
「僕の想い、伝わってる?」
「もちろん、伝わってるよ」
それはもう十分すぎるほどに、愛情をもらっていると思う。
(同じ分だけ、返せるかどうかは不明だけど)
「ほんとかなー」
「ほ、本当だよ!」
珍しく疑ってくる要くんに、ついムキになってしまう。
おかしそうにクスリと笑った要くんは、目を細め、優しい笑みを向けてくる。
「君が思う以上に、僕は君が好きだよ」
こんな、どこにでもありふれた瞬間でも、彼はこんなにも私の胸を高鳴らせる。それはもう、好きの魔法にかかったようで。
「わ、私だって、要くんが思う以上に、要くんのことが好きなんだから」
負けじとそう返す。すると、彼は無邪気に、嬉しそうに笑った。
「ありがとう、花音」
その笑顔を見ていたら、私も嬉しかった。
(喧嘩とか、この先するのかな。したとしても、要くんは怒らなそうだな。私が何か言っても、笑ってごめんねって言いそう)
少し先の未来を想像して、いつの間にか私の口元にも笑みが浮かんだ。そんな私を要くんは深く温かい瞳で見つめてくれていた。
「運転ありがとう。仕事で疲れてるのにごめんね」
「花音のためなら、このくらいどうってことないよ」
実家に行くと決心したものの、複雑な気持ちは変わらず、肩の力を抜くとつい顔がこわばってしまう。
まさか、要くんの方から父さんに会いに行こうと言うとは思わなかった。私がお父さんに会いたい気持ちがあることを彼は察したのだろう。
「眠たかったら、寝てもいいからね」
「うん」
「せっかく地元に帰るんだし、どこか寄りたいところがあったらいつでも言って」
「ありがとう」
要くんは、どこかに遊びに行くみたいに楽しそうにしていた。
私がこんな状態だから、明るくしてくれようとしているのかもしれない。
(なんか要くんって、スパーマンみたい)
私が困った時、いつも手を差し伸べてくれる。彼は私の正義のヒーローだ。
信号が赤になり車が停止する。ふと私を見た要くんが後部座席から毛布を取り出し、私の膝にかける。
「暑かったら退けていいから」
家を出る時、彼の手にはお父さんに渡す見上げと毛布があった。
(何に使うのかと思ってたら)
スカートを履いている私を見て、この毛布を持っていこうと思ったのだろう。
「前から思ってたけど、要くんって私にすごく甘いよね」
「それは花音が好きだからね。好きな人のことは甘やかしたくなるものでしょ?」
疑問系で問いかけられて、なんと答えていいか分からず、ただ胸をざわつかせてしまう。
瞳の中を覗くように、要くんは真剣に私を見つめる。
「僕の想い、伝わってる?」
「もちろん、伝わってるよ」
それはもう十分すぎるほどに、愛情をもらっていると思う。
(同じ分だけ、返せるかどうかは不明だけど)
「ほんとかなー」
「ほ、本当だよ!」
珍しく疑ってくる要くんに、ついムキになってしまう。
おかしそうにクスリと笑った要くんは、目を細め、優しい笑みを向けてくる。
「君が思う以上に、僕は君が好きだよ」
こんな、どこにでもありふれた瞬間でも、彼はこんなにも私の胸を高鳴らせる。それはもう、好きの魔法にかかったようで。
「わ、私だって、要くんが思う以上に、要くんのことが好きなんだから」
負けじとそう返す。すると、彼は無邪気に、嬉しそうに笑った。
「ありがとう、花音」
その笑顔を見ていたら、私も嬉しかった。
(喧嘩とか、この先するのかな。したとしても、要くんは怒らなそうだな。私が何か言っても、笑ってごめんねって言いそう)
少し先の未来を想像して、いつの間にか私の口元にも笑みが浮かんだ。そんな私を要くんは深く温かい瞳で見つめてくれていた。