君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
「そのワンピース、すごく似合ってる」
「ほんと?」
「うん、可愛いよ」
薄紫色のワンピースは、トップス部分がチュール素材でできていて、スカート部分はマーメードタイプになっている。
デートが決まったその日から、一人でファッションショーをしていた。クローゼットの服を片っ端から組み合わせてコーディネートしてみたけど、私のクローゼットには、とてもデートむきな服なんてなくて、悩んだ末、仕事が休みの日にデパートに買いに行った。
「毎日、ファッションショーしてた甲斐があった?」
「うん!って……えっ! 要くん気づいてたの!?」
慌てた様子の私に、要くんはおかしそうに笑い出す。
「そりゃあ、家の中であんな自分の動きを見られていたら、何かあるのかなって思うでしょ」
ファッションショーをしてたのは、隠れてしていたつもりだったけど、全然バレていた。
「僕のために選んでくれている姿がいじらしくて、すっごく可愛かった。この髪も僕のためにしてくれたんでしょ?」
指先で髪に触れられ、細く長い要くんの指が私の髪を掬い取る。
「なんか、いい匂いがする……」
くんくんと鼻を動かし、優美に掬い取った私の髪の匂いを嗅ぐ要くん。
「花の香りだね」
ゆるく巻いてハーフアップにした髪には、鈴蘭の香りがするヘアミストをかけている。
(大成功、かな)
そこで周りの視線を感じハッとする。
(すごい見られてる……!)
「か、要くん……!」
胸元を押し離れるように言う。だけど、要くんは周りのことなど気にもせず、というか、気づきもせず、どんどん私に身を寄せる。
(っう……もう限界!)
私は要くんの後ろに回り込むと、両手で彼の背中を押し、強引にチケット売り場に向かう。
「そんなに急がなくても、チケットはなくらないよ?」
チケットではなく、あなたが問題なんですよ。
そう心の中で思いながら、笑う要くんの背中を押しその場を離れた。
「ほんと?」
「うん、可愛いよ」
薄紫色のワンピースは、トップス部分がチュール素材でできていて、スカート部分はマーメードタイプになっている。
デートが決まったその日から、一人でファッションショーをしていた。クローゼットの服を片っ端から組み合わせてコーディネートしてみたけど、私のクローゼットには、とてもデートむきな服なんてなくて、悩んだ末、仕事が休みの日にデパートに買いに行った。
「毎日、ファッションショーしてた甲斐があった?」
「うん!って……えっ! 要くん気づいてたの!?」
慌てた様子の私に、要くんはおかしそうに笑い出す。
「そりゃあ、家の中であんな自分の動きを見られていたら、何かあるのかなって思うでしょ」
ファッションショーをしてたのは、隠れてしていたつもりだったけど、全然バレていた。
「僕のために選んでくれている姿がいじらしくて、すっごく可愛かった。この髪も僕のためにしてくれたんでしょ?」
指先で髪に触れられ、細く長い要くんの指が私の髪を掬い取る。
「なんか、いい匂いがする……」
くんくんと鼻を動かし、優美に掬い取った私の髪の匂いを嗅ぐ要くん。
「花の香りだね」
ゆるく巻いてハーフアップにした髪には、鈴蘭の香りがするヘアミストをかけている。
(大成功、かな)
そこで周りの視線を感じハッとする。
(すごい見られてる……!)
「か、要くん……!」
胸元を押し離れるように言う。だけど、要くんは周りのことなど気にもせず、というか、気づきもせず、どんどん私に身を寄せる。
(っう……もう限界!)
私は要くんの後ろに回り込むと、両手で彼の背中を押し、強引にチケット売り場に向かう。
「そんなに急がなくても、チケットはなくらないよ?」
チケットではなく、あなたが問題なんですよ。
そう心の中で思いながら、笑う要くんの背中を押しその場を離れた。