君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
警視庁警備部警護課。通称SPと呼ばれるこの職は、民間のSPとは異なり、政府関係者の警護に専従する警察官。
「報告は以上だ。各自、任務に取り掛かれ」
部下たちに指示を出しデスクに着くと、警護対象者のファイルを確認する。
今日は伊勢谷元総理の警護だ。伊勢谷元総理の警護は、彼が現役だった頃にも何度かついたことがある。
伊勢谷元総理こと、伊勢谷徹(いせや とおる)は元内閣総理大臣。その卓越した外交力で数々の国と貿易を成功させてきたやり手。一年ほど前に持病が悪化し総理を辞職。以来、自民党保守派筆頭の一人として、日本の経済界を牽引している。
今回は、持病の検査で病院に行くとのこと。元総理の診察となれば、病院側も事をスムーズに運ばせるだろうし、何も起こらない限り、時間通りに仕事を終えられる。
(予定通り、彼女と帰れそうだな)
警察学校を卒業して、SPの職について四年。今は第三係の係長を務めている。
SPは人の盾。任務中、殉職することは珍しいことではない。常に生死と向かい合わせのこの仕事だが、SPになったのは他でもない自分の意思。僕はこの仕事が好きだし、誇りを持っている。
ファイルを閉じると、スーツの上着に入れていた携帯が震えた。
画面を見ると、花音からメッセージが届いていた。
[送ってくれてありがとう]
律儀なところは相変わらずだ。
返信すると、すぐに可愛いくまのスタンプが送られてきた。
「ふっ」
(キャラものが好きなのも変わらずか)
仕事場だということを忘れ、愛おしい彼女に思わず笑みがこぼれる。
「報告は以上だ。各自、任務に取り掛かれ」
部下たちに指示を出しデスクに着くと、警護対象者のファイルを確認する。
今日は伊勢谷元総理の警護だ。伊勢谷元総理の警護は、彼が現役だった頃にも何度かついたことがある。
伊勢谷元総理こと、伊勢谷徹(いせや とおる)は元内閣総理大臣。その卓越した外交力で数々の国と貿易を成功させてきたやり手。一年ほど前に持病が悪化し総理を辞職。以来、自民党保守派筆頭の一人として、日本の経済界を牽引している。
今回は、持病の検査で病院に行くとのこと。元総理の診察となれば、病院側も事をスムーズに運ばせるだろうし、何も起こらない限り、時間通りに仕事を終えられる。
(予定通り、彼女と帰れそうだな)
警察学校を卒業して、SPの職について四年。今は第三係の係長を務めている。
SPは人の盾。任務中、殉職することは珍しいことではない。常に生死と向かい合わせのこの仕事だが、SPになったのは他でもない自分の意思。僕はこの仕事が好きだし、誇りを持っている。
ファイルを閉じると、スーツの上着に入れていた携帯が震えた。
画面を見ると、花音からメッセージが届いていた。
[送ってくれてありがとう]
律儀なところは相変わらずだ。
返信すると、すぐに可愛いくまのスタンプが送られてきた。
「ふっ」
(キャラものが好きなのも変わらずか)
仕事場だということを忘れ、愛おしい彼女に思わず笑みがこぼれる。