君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
初恋の彼女と思わぬ再会を果たして数日。あれから、ストーカーの男に動きはない。僕が側にいることを知ってなのか、それとも単にこないだのことで萎縮したのか。このまま何もないことを願うが、そうもいかないだろう。こんなことで諦めるようなら、ストーカーになどなっていない。
(なんにせよ、あいつの正体を暴き裁きを受けさせる。僕の大切な人を傷つけた報いを必ず……)
「係長、顔が怖いですよ」
そう声をかけてきたのは、この春、警備部に配属されたばかりの新人SP、上野仁(うえの じん)だった。
俺の顔真似しているのか、上野は指先で両目を吊り上げさせている。
「すまない、ついな」
「つい?」
手を下げ、何がと言いたそうに首を傾げる上野。
「なんでもない。今日の警護、お前も一緒だろ。補佐だからと気を抜かず、しっかりな」
「はい! 尊敬する郡司さんと一緒に働けるなんて、夢のようです!」
やる気に満ちた様子の上野。
どういうわけか、彼は僕を追ってここにきたと言う。物好きなやつもいるものだなと思うが、悪い気はしていない。
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