君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
お客様を見送り店に戻ると次の業務に取り掛かる。
作業台の上、スケジュール帳をめくっていると足元に一枚の写真が落ちた。
背中を丸め写真を拾い上げる。
写真にはぎこちない笑顔を浮かべる少女と目鼻立ちのはっきりとした華やかな少年が初々しくも寄り添い合って写っている。
「郡司くん、元気かな」
郡司要(ぐんじ かなめ)高校の同級生で私の初恋の人。そして、半年間だけ付き合った元彼でもある。クールな彼は口数が少なかったけどとても優しい人で、私は彼が大好きだった。でも、卒業を間近に控えある日、彼から突然別れを告げられた。その理由は今でも分かっていない。
もう、十年も前の話だ。
写真の中の私はこんな未来がくるとは想像もせず彼の隣にいることの幸せを噛み締めていた。
(……私ってば、ほんと未練がましいよね。いつまでも写真なんか持っちゃって)
何度も捨てようとした。でも捨てられなかった。私は今でも彼が好きだ。あの半年間は私の人生で、一番幸せな時だった。
作業台の上、スケジュール帳をめくっていると足元に一枚の写真が落ちた。
背中を丸め写真を拾い上げる。
写真にはぎこちない笑顔を浮かべる少女と目鼻立ちのはっきりとした華やかな少年が初々しくも寄り添い合って写っている。
「郡司くん、元気かな」
郡司要(ぐんじ かなめ)高校の同級生で私の初恋の人。そして、半年間だけ付き合った元彼でもある。クールな彼は口数が少なかったけどとても優しい人で、私は彼が大好きだった。でも、卒業を間近に控えある日、彼から突然別れを告げられた。その理由は今でも分かっていない。
もう、十年も前の話だ。
写真の中の私はこんな未来がくるとは想像もせず彼の隣にいることの幸せを噛み締めていた。
(……私ってば、ほんと未練がましいよね。いつまでも写真なんか持っちゃって)
何度も捨てようとした。でも捨てられなかった。私は今でも彼が好きだ。あの半年間は私の人生で、一番幸せな時だった。