君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
写真を手帳にしまっていると、ふと視線を感じ顔を上げる。
(え__)
店の外にフードを被った黒ずくめの男が立っていた。男は何をするでもなく、ただじっとこちらを見ている。
(何、あれ……私のことを見てるの……?)
男の唇にうっすらと笑みが浮かぶ。その気味悪さに恐怖を感じ携帯を手に取るとすぐに110番をした。
《こちら警察です。事件ですか? 事故ですか?》
《あ、あの……!》
(……あれ?)
顔を上げると男の姿はどこにもなかった。
《もしもし?》
携帯から、警察官の声がする。
《……すいません。間違えました》
そう言うと、電話を切った。
(もしかして、全部あの人の仕業なの?)
ここ一ヶ月のことだ。店に無言電話がかかってきたり家のゴミが漁られてたりしていた。
それに気のせいじゃなきゃ、跡を付けられている。
時々、店からの帰り道、後ろに気配を感じることがあった。怖くて近くにあったコンビニに入ってなんとかやり過ごしていた。
警察に相談しようとしたけど、物的証拠がないと動いてくれないと聞いたことがあるし、そのことを相手に知られて、仕返しをされるのも怖い。
(……このままで大丈夫かな)
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