君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
少ししてリビングに行くと、要くんはまだ誰かと電話中だった。
私に気づいた要くんは電話を切ると、隣に座るように言う。
「今の電話、警備部の後輩からだったんだけど、その後輩の実家がセキュリティー会社をやっていて、色々相談してみたんだ。もちろん、君がストーカー被害に遭っていることは伏せてね」
その後輩の人には、恋人の店に防犯対策がしたいと言い相談したという。私を尊重してくれた彼の気遣いに、胸が温かくなる。
「それで、まずは店の外にカメラを設置をしようと思うんだ」
「それって、監視カメラ的なの?」
「うん、でもただのカメラじゃない。あの男の身長や体型を機械に記憶させて、似たような人物が映ると、僕の携帯に連絡がいくようになっているんだ」
要くんが言うには、そのカメラは要くんの後輩の実家が経営するセキュリティー会社で開発された、高度な特殊カメラで、最近、日本で導入され、今後、世界でも幅広く活用することを目標とされているらしい。
「機能性も安全性も確かだから、安心してほしい」
(そんな画期的な技術を使って、私を守ってくれようと。嬉しいけど、色んな人にお世話になってしまって、申し訳ない)
「色々とごめんね、職場の人にまで迷惑かけちゃって」
彼も職場の人も忙しいだろうに、自分のことで手を煩わせてしまっていないだろうか。
「はぁ……君のその思いやりのあるところは、相変わらずだね」
呆れとは違う、少し困ったようなため息をつきながら、要くんは言う。
「高校の時から、いつも人のことばかり。あの時もそうだったし」
「あの時……?」
「ほら、サッカー部の部費がなくなった時」
「あー……」
そういえば、そんなこともあった。
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