君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
それはまだ、私たちが付き合う前。
サッカー部に所属するクラスの男子が、机の中に入れてあった部費がなくなったと大騒ぎ。それを彼らは、要くんのせいにしたのだ。
警視総監の息子だから、何をやっても許されるだろうと。
「あの時、花音、必死に僕のこと庇ってくれたよね。郡司くんはそんなことしない!ってさ」
「だって、要くんは本当にそんな人じゃないから」
後に分かったことだけど、それは彼らが要くんを陥れようとしてやった、偽造工作だった。
成績優秀でスポーツも万能、家柄も良くこの外見。当然、女の子たちからの人気も高かったし、男子からはリスペクトされるか妬まれるかのどちらかだった。でも、そんな要くんだけど、いつもどこか距離を置かれていた。それは、彼自身は絶対に口にしないが、ご両親のことが関わっているのだと思う。
「嬉しかった。みんな僕かもしれないって疑いの目を向けていたのに、君だけは、僕を信じてくれた」
「当たり前だよ。私はいつも、要くんの味方だったよ」
私は知ってる。要くんがどんな人かを。要くんは、みんなが寝てしまうような授業も真面目に受けて、掃除当番もサボらない。部活動もあるのに、委員会の仕事も率先してやって、困っている人がいたら、迷わず手を差し伸べる。
正義感が強く、実直。そんな彼だから私は、恋をした。
「あっ、もちろん今もね……!」
要くんが私の味方をしてくれるように、私もどんな時でも、彼の一番の味方でいたい。
「要くん?」
要くんは急に立ち上がると、引き出しの前で足を止める。
(どうしたんだろう)
何かを決心したように引き出しの中から物を取り出すと、こちらに戻ってくる。
目の前に跪いた要くんは私の片手を取ると、そのまま自分のもう片方の手を重ね、ぎゅっと握る。
「迷惑じゃないから、もっと僕を頼って」
重ねられていた手が避けられる。
右手の薬指に違和感を感じて見る。
そこには、赤色に輝く宝石があしらわれた、シルバーリングが嵌められていた。
「これって……」
顔を上げた私に、要くんは微笑んだ。
「本当は、もう少し時間が経ってからにしようと思っていたんだけど、やっぱり、僕には君以外、考えられないみたいだ」
「すごく綺麗……」
宝石は、星の光を集めたかのように、輝きを放っていた。
「僕から、僕の未来の奥さんへ贈り物」
言葉にならないほどの思いが、胸に込み上げる。
「今は右手だけど、いつか左手の薬指に、この指輪をはめさせてほしい。受け取ってもらえる?」
嬉しくて、また涙が出てきそうなる。
私は指先で浮かび上がる涙を払うと、笑った。
「もちろん……ありがとう、大切にするね」
体を引き寄せられ、大きな体に精一杯の気持ちを込められて、抱きしめられる。
「大丈夫。何も心配はいらないよ。僕の一生をかけて、君を守る」
怖かった不安だった。でも、彼がいると思うだけで、大丈夫だと思えた。
(私は幸せになれる……彼と、一緒なら……)
太陽のような温もりに包まれながら、私は溢れんばかりの幸せを感じた。
サッカー部に所属するクラスの男子が、机の中に入れてあった部費がなくなったと大騒ぎ。それを彼らは、要くんのせいにしたのだ。
警視総監の息子だから、何をやっても許されるだろうと。
「あの時、花音、必死に僕のこと庇ってくれたよね。郡司くんはそんなことしない!ってさ」
「だって、要くんは本当にそんな人じゃないから」
後に分かったことだけど、それは彼らが要くんを陥れようとしてやった、偽造工作だった。
成績優秀でスポーツも万能、家柄も良くこの外見。当然、女の子たちからの人気も高かったし、男子からはリスペクトされるか妬まれるかのどちらかだった。でも、そんな要くんだけど、いつもどこか距離を置かれていた。それは、彼自身は絶対に口にしないが、ご両親のことが関わっているのだと思う。
「嬉しかった。みんな僕かもしれないって疑いの目を向けていたのに、君だけは、僕を信じてくれた」
「当たり前だよ。私はいつも、要くんの味方だったよ」
私は知ってる。要くんがどんな人かを。要くんは、みんなが寝てしまうような授業も真面目に受けて、掃除当番もサボらない。部活動もあるのに、委員会の仕事も率先してやって、困っている人がいたら、迷わず手を差し伸べる。
正義感が強く、実直。そんな彼だから私は、恋をした。
「あっ、もちろん今もね……!」
要くんが私の味方をしてくれるように、私もどんな時でも、彼の一番の味方でいたい。
「要くん?」
要くんは急に立ち上がると、引き出しの前で足を止める。
(どうしたんだろう)
何かを決心したように引き出しの中から物を取り出すと、こちらに戻ってくる。
目の前に跪いた要くんは私の片手を取ると、そのまま自分のもう片方の手を重ね、ぎゅっと握る。
「迷惑じゃないから、もっと僕を頼って」
重ねられていた手が避けられる。
右手の薬指に違和感を感じて見る。
そこには、赤色に輝く宝石があしらわれた、シルバーリングが嵌められていた。
「これって……」
顔を上げた私に、要くんは微笑んだ。
「本当は、もう少し時間が経ってからにしようと思っていたんだけど、やっぱり、僕には君以外、考えられないみたいだ」
「すごく綺麗……」
宝石は、星の光を集めたかのように、輝きを放っていた。
「僕から、僕の未来の奥さんへ贈り物」
言葉にならないほどの思いが、胸に込み上げる。
「今は右手だけど、いつか左手の薬指に、この指輪をはめさせてほしい。受け取ってもらえる?」
嬉しくて、また涙が出てきそうなる。
私は指先で浮かび上がる涙を払うと、笑った。
「もちろん……ありがとう、大切にするね」
体を引き寄せられ、大きな体に精一杯の気持ちを込められて、抱きしめられる。
「大丈夫。何も心配はいらないよ。僕の一生をかけて、君を守る」
怖かった不安だった。でも、彼がいると思うだけで、大丈夫だと思えた。
(私は幸せになれる……彼と、一緒なら……)
太陽のような温もりに包まれながら、私は溢れんばかりの幸せを感じた。