君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
(そういえば……)
たく兄と話していてふと思う。
(要くんとのこと、たく兄に話した方がいいかな。いずれは結婚を考えている相手だし、幼馴染なんだから、きちんと報告すべきだよね)
「あのね、たく兄」
そう言いかけた時だった。
__カランカラン。
ドアベルが鳴り、入ってきたのは要くんだった。
「要くん……!? どうしたの? まだ仕事のはずじゃ」
「近くを通ったから寄ったんだ」
要くんはたく兄に気づくと、軽く会釈をする。
たく兄も会釈を返す。
「花音の知り合いの方?」
要くんの問いに、私はたく兄を紹介する。
「幼馴染の東海匠さん。うちの店の育て業者の方で、運送もしてくれてる」
それでと、私は要くんの隣に並ぶ。
「たく兄、こちら郡司要さん。私が今、結婚を考えて、真剣にお付き合いしている方」
「……は?」
私の言葉に、たく兄は大きく目を見開いた。
「結婚って……」
固まるたく兄。いきなりのことに、上手く反応できずにいるみたいだった。
「いや……待て。お前、彼氏いなかったよな?」
冗談でも言っているのかと、からかうように聞いてくる。
「本当だ。僕たちは結婚を前提に付き合っている」
「俺は花音に聞いてんだよ」
苛立った様子でそう言い、鋭い目で要くんを見るたく兄。
要くんも、目を細め、警戒するような視線をたく兄に向ける。
なぜか、二人の間に見えない火花が散っているようだった。
「ちょっと来い」
「えっ……!」
たく兄に腕を掴まれ、私は強引お店の外に連れ出された。
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