君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
魚焼き器を開けると、香ばしいシャケの香りがする。
(良い感じに焼けた)
フライ返しでお皿に盛り付けると、リビングのドアが開く音がした。
「良い匂い。今夜は焼き魚?」
バスタオルで髪を拭きながら、要くんがこちらに来る。
「うん、ちょうど今できたところだよ」
「美味しそうだ」
先に作ってあった肉じゃがを再度お鍋で温めると、野菜とお肉をバランスよく二人分お皿に盛り付ける。お味噌汁をお椀に、ご飯をお茶碗によそうと、これもまた先に作って冷やしていた、ほうれん草のおひたしを冷蔵庫から取り出しおぼんに載せると、ダイニングテーブルへ運ぶ。
ドライヤーを済ませ、先に席に着いていた要くんが「ありがとう」とおぼんからテーブルにお皿を移してくれる。
私が席に着くと、二人で手を合わせていただきますを言う。
箸を持った要くんが、肉じゃがに手を伸ばし口に運ぶ。
(どうかな……)
育ちの良さを感じる、流れるように美しい所作に魅了されながらも、私は固唾を呑んでその姿を見ていた。
肉じゃがを一口食べた要くんは、目を輝かせた。
「すごく美味しい」
「ほんと?」
私はホッと胸を撫で下ろした。
「君が作る料理は世界一だ」
恥ずかしがる様子を微塵も見せず、要くんはさらりとそう言う。
「そ、それはよかった……です」
彼の甘さに、どう反応していいのか分からず、ぎこちなく敬語使ってしまう。
こういう時、もっと可愛い返しができたらなと思う。
そんな私を知るよしもなく、黙々と料理を食べ進める要くん。
正直、料理は得意じゃないし、作るのは簡単なものばかり。でも要くんは、毎回、高級料理でも食べたかのように大袈裟な褒め言葉をくれる。
(優しいというか、やっぱり私に甘すぎなのでは?)
恥ずかしがるようなことを直球に言えるのは、そう簡単なことではないはずなのに、彼はこうも簡単に言って、私をドキドキさせる。いい加減慣れた方がいのかと思うけど、やっぱりそこは慣れるわけがなくて。
(良い感じに焼けた)
フライ返しでお皿に盛り付けると、リビングのドアが開く音がした。
「良い匂い。今夜は焼き魚?」
バスタオルで髪を拭きながら、要くんがこちらに来る。
「うん、ちょうど今できたところだよ」
「美味しそうだ」
先に作ってあった肉じゃがを再度お鍋で温めると、野菜とお肉をバランスよく二人分お皿に盛り付ける。お味噌汁をお椀に、ご飯をお茶碗によそうと、これもまた先に作って冷やしていた、ほうれん草のおひたしを冷蔵庫から取り出しおぼんに載せると、ダイニングテーブルへ運ぶ。
ドライヤーを済ませ、先に席に着いていた要くんが「ありがとう」とおぼんからテーブルにお皿を移してくれる。
私が席に着くと、二人で手を合わせていただきますを言う。
箸を持った要くんが、肉じゃがに手を伸ばし口に運ぶ。
(どうかな……)
育ちの良さを感じる、流れるように美しい所作に魅了されながらも、私は固唾を呑んでその姿を見ていた。
肉じゃがを一口食べた要くんは、目を輝かせた。
「すごく美味しい」
「ほんと?」
私はホッと胸を撫で下ろした。
「君が作る料理は世界一だ」
恥ずかしがる様子を微塵も見せず、要くんはさらりとそう言う。
「そ、それはよかった……です」
彼の甘さに、どう反応していいのか分からず、ぎこちなく敬語使ってしまう。
こういう時、もっと可愛い返しができたらなと思う。
そんな私を知るよしもなく、黙々と料理を食べ進める要くん。
正直、料理は得意じゃないし、作るのは簡単なものばかり。でも要くんは、毎回、高級料理でも食べたかのように大袈裟な褒め言葉をくれる。
(優しいというか、やっぱり私に甘すぎなのでは?)
恥ずかしがるようなことを直球に言えるのは、そう簡単なことではないはずなのに、彼はこうも簡単に言って、私をドキドキさせる。いい加減慣れた方がいのかと思うけど、やっぱりそこは慣れるわけがなくて。