君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
心を落ち着かせながら、要くんが洗った食器を布巾で拭いていく。
「そうだ、来週の日曜日に、駅前でキッチンカーで店を出すことになったの」
「へー、すごいな。駅前ってどこの?」
「桜並木」
「えっ……」
要くんは、驚いたように目を丸くした。
「偶然。僕も日曜日そこで任務なんだ」
「え、そうなの?」
「その日、伊勢谷元総理が後輩議員のために選挙演説をするんだけど、その演説に、アメリカのウィルソン上院議長も参加するんだ。それでその警護を他の係と合同ですることになった」
(上院議長って、かなり偉い人だよね。そんな人の警護を任されるなんて、やっぱり要くんって、すごい人なんだな……)
要くんなら、もっと上のポジションを目指せる。ふと、愛美さんに言われたことを思い出した。
(要くん、私のためにSPになったって言ってたけど、私の存在が、要くんのキャリアの足枷になったりしてないのかな)
考え込んでいると顔を覗き込まれた。
「この間のこと、気にしてる?」
黒い瞳が、心配そうに揺れている。
「縁談の話があったのは事実だけど、それ以上は何もないよ。彼女は警護対象者の一人に過ぎない」
先回りして、私の不安を取り除こうとしてくれているのか、要くんはそう言った。
「それに」
蛇口を止め、タオルで手を拭くと、要くんは私に向き直る。
「誰がなんと言おうと、僕が愛するのは花音ただ一人だ」
この眼差しに、嘘偽りなどない。
(そうだよね……分かりもしない余計な心配事は考えない。私は要くんを信じているし、私が要くんを想うように、要くんも私を想ってくれている)
「うんっ……」
少しひんやりとした両手が、私の頬を包み込む。
「……んっ……」
触れるだけの優しいキスが落とされ、それだけで、甘く溶けてしまいそうになる。
「そうだ、来週の日曜日に、駅前でキッチンカーで店を出すことになったの」
「へー、すごいな。駅前ってどこの?」
「桜並木」
「えっ……」
要くんは、驚いたように目を丸くした。
「偶然。僕も日曜日そこで任務なんだ」
「え、そうなの?」
「その日、伊勢谷元総理が後輩議員のために選挙演説をするんだけど、その演説に、アメリカのウィルソン上院議長も参加するんだ。それでその警護を他の係と合同ですることになった」
(上院議長って、かなり偉い人だよね。そんな人の警護を任されるなんて、やっぱり要くんって、すごい人なんだな……)
要くんなら、もっと上のポジションを目指せる。ふと、愛美さんに言われたことを思い出した。
(要くん、私のためにSPになったって言ってたけど、私の存在が、要くんのキャリアの足枷になったりしてないのかな)
考え込んでいると顔を覗き込まれた。
「この間のこと、気にしてる?」
黒い瞳が、心配そうに揺れている。
「縁談の話があったのは事実だけど、それ以上は何もないよ。彼女は警護対象者の一人に過ぎない」
先回りして、私の不安を取り除こうとしてくれているのか、要くんはそう言った。
「それに」
蛇口を止め、タオルで手を拭くと、要くんは私に向き直る。
「誰がなんと言おうと、僕が愛するのは花音ただ一人だ」
この眼差しに、嘘偽りなどない。
(そうだよね……分かりもしない余計な心配事は考えない。私は要くんを信じているし、私が要くんを想うように、要くんも私を想ってくれている)
「うんっ……」
少しひんやりとした両手が、私の頬を包み込む。
「……んっ……」
触れるだけの優しいキスが落とされ、それだけで、甘く溶けてしまいそうになる。